帰宅

今日もまた上司に怒鳴られた。OL仲間の間でもかなり評判が悪いハゲだ。
「私のストーカーの犯人はあのハゲだったりして…。」そんなことを考えつつ帰宅した。
家といっても、たった二部屋しかないボロアパート。リビング+キッチンと寝室だけ。
窓もリビングにしかない。安いから良いけど。

玄関の鍵を開けて部屋にはいると、びっくりした。リビングにあったタンスが荒らされていた。
そういや、朝食を食べに出た時に鍵をかけ忘れて、そのまま出勤したんだ……
くそっ!窓は全部鍵が掛かってるから、玄関から入られたんだろう。あー気持ち悪い。むかつく。死んで欲しいと思う。
もう今日は疲れた。晩ご飯はいいや。警察には明日届けを出そう…

私は玄関の鍵が閉まってるのを確認し、寝室に向かった。



鍵を開けてはいったってことは・・・

まだ、中に・・・

あわわ・・・

怖くはないです

授業参観

たかしの奴また猫背になりやがって!男ならビシッと構えとけよ!今日は授業参観だってのに手すら一回も挙げてねえじゃねえか。
俺が男手一つで育てたのが悪かったってえのもあるが、喧嘩はするわ、学校から呼び出しはくらうわ本当にやんちゃに育っちまいやがった。
母ちゃんがいないのに泣きべそかかなくなったのは立派だが勉強だけは俺と似てダメなんだよな〜。
「たかし!手挙げろ!」あいつ顔真っ赤にしやがって!
後ろに貼ってある書道の字もきったねえなぁ。他の子は『希望』、とか『未来』とか漢字二文字できれいな文字書いてる中、たかしの奴『交通』って何だよ!
しかも『交通』の『交』の字でか過ぎじゃねえか!『通』が全然スペース足りてないし・・・馬鹿だなぁ!

たかしごめんな。母ちゃんいたらもっと字もうまく書けてたかもしれねえな。
今日は帰ったらたかしの好きなカレー作ってやろう。たかし授業頑張れよ!













答え

授業参観が行われる前の書道の時間。生徒の皆は思い思いの漢字二文字を紙に書いた。
そんな中、たかしはデカデカと『父』と書いた。
生徒の一人が言う。「たかしくん、漢字二文字だよ。」
あわてて『交通』と書き換えるたかし。その行動には父に対する愛情がつまっていた。

いい話じゃないか!!

父と母

久しぶりに実家に帰ると、亡くなった母を思い出す
母は認知症だった
身の回りの世話をつきっきりでしていた父を困らせてばかりいた姿が目に浮かぶ
そして今は亡き母の書斎に入った時、私は初めて違和感を覚えた
母にプレゼントしたカレンダーが見つからない
何の気無しにテーブルを漁ると、ハサミでバラバラにされた幾つかのカレンダーの切れ端が順序良く並んでいる事に気が付いた
母はどんなに呆けていても、私のプレゼントは大切にしてくれていたのにと…私はショックを受けた
私は感傷とともに並べられた日付を整理した

4/4 4/4 4/10 6/11 3/1 6/12 5/6 7/2 6/7 6/17 4/10 4/14 5/16

私は一枚だけ向きが逆になっている6/17に気づき、他の日付と同じ向きに変えていると、一階の父が私を呼んだ。
今日から五年振りの父の手料理が食べられる。
感傷を胸に押し込み、私は母の書斎を後にした。


結構有名なお話ですが、考え込まれてるなーっと思いました。

「意味が分かると怖い話」というジャンル?の中の一つみたいです。

答えが知りたい人は、検索してみてください。

すぐでてくると思います。

隣の部屋

ある地方の女子大生が東京の大学に進学が決まり、
東京に一人暮らしする事になりました。

とあるマンションで生活を始めているうちに、
ある日部屋に小さな穴があいているのに気づきました。

その穴は隣の部屋に続いていて、何だろうと覗き込みました。

すると、穴の向こうは真っ赤でした。

隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も、次の日も
その女子大生は小さな穴をのぞいていました。

いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になった女子大生は
マンションの大家さんに聞いてみることにしました。

「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるんですか?」
すると大家さんは答えました。










「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」